こんにちは。
もうすぐ9月とはいえ、残暑も厳しく、日差しの強い日々が続きそうです。
そこで今回は、UVカットのメガネをご紹介します。UVカットの「サングラス」ではありません。
UVカットのメガネ
「UVカットのメガネ」なんていうと、「メガネのレンズなのにサングラスみたいな色が入っているの?」と思う方もいるかもしれません。
レンズに多少の色味はありますが、サングラスほど濃くないというのが答えです。
レンズの色とUVカットにはなんの因果関係もありません。
サングラスのレンズの色がブラウンなどの色付きであるのは、UVをカットするのではなく、眩しさを抑えるためなのです。
サングラスほど色が濃くないため、サングラスほど眩しさの軽減はできませんが、同等のUVカット機能を持つメガネというのは製造可能となります。
引用元:flickr
いかがでしょうか
普通のメガネよりは多少色味はありますが、サングラスほどではありません。
これでもしっかりとUVカットしてくれます。
ところで、そもそもUVとは何でしょうか?
UVとは
UVは、Ultraviolate Rays(紫外線)を指します。
ヒトの可視領域は波長380~700nm(ナノメートル)といわれており、UVは、波長400nm(ナノメートル)以下です。
引用元:めがねおー
UVはそのうえ、3段階にクラス分けされていて、可視領域に近いものからUV-A(315~400nm)、UV-B(280~315nm)、UV-C(280nm以下)となっています。
このうちUV-Cに関しては、オゾン層で吸収されるので、地上には届きません。
UV-Bは、眼に対しては、角膜炎、皮膚に対しては、赤みや水ぶくれなどを引き起こすと言われています。
UV-Aは、眼に対しては、水晶体への蓄積により、白内障の原因になりうるといわれており、皮膚に対しては、本来ヒトの持っているメラニン色素が酸化され、一時的に黒くなったり、赤みが起こらずメラニン色素が生成され色素の沈着が起こるのです。
皮膚癌のもとは、このUV-Aだと言われています。
UVカットレンズ
通常のメガネレンズの場合、UV-Bはカットしてくれます(この場合、「UVケア」と言われています)。
しかし「UVケア」では、のUV-Aをカットできないことが課題であり、日本の規格には、「UV400」と呼ばれるものがあるのです。
このUV400レンズにより、UV-B・UV-Aはカットされ、結果として、人体に有害な紫外線の99%はカットされます。
最新のUVカットレンズ
近年のUVカットレンズ事情はどうでしょうか。
愛知県岡崎市にあるレンズ専門メーカー東海光学株式会社では、「新UVカット」というレンズを開発しました。
これは、レンズの色を限りなく無色透明に近づけ、そのうえでUVカット率を向上させた新UVカット機能で、400nm以下の有害な紫外線をほぼ100%カットすることが可能となったメガネレンズです。
1.裸眼の場合
2.UVカットがないレンズの場合
3.新UVカットレンズの場合
以上、引用元:東海光学株式会社
日本では、欧米などと比べて夏場にサングラスをかける習慣は定着していません。
これは、仕事や学校ではふさわしくないと考えられているからと思われます。
しかし、地球温暖化の影響で、地球に降り注ぐ紫外線量はここ10数年でも激増しているため、サングラスをかけることがタブーのままだと、いずれ身体に影響が出てきてしまうかもしれません。
もしも、サングラスをかけて通勤・通学が許されないのであれば、UVカット加工を施したメガネをかけるという選択肢が出てきてもいいと思います。
とりわけ、人生で浴びる紫外線量の大半は18歳までに浴びているとも言われているため、お子さんのいるご家庭は入念にUVのケアをしてください。
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