連日、オリンピックのアスリートたちを見ていると、メガネやコンタクトを装着した選手をちらほら見かけられました。
私自身もスポーツをする時はコンタクトを使用しているのですが、その際はハードコンタクトよりも、外れにくいソフトコンタクトを使用しています。
そんな私が、オリンピックでメガネを装着して競技をしている選手たちを見ていると、「何故、コンタクトにして競技を行わないのか?」「メガネだと、競技をやりにくくないの?」なんて不思議に思っていますが、今回はそんな選手たちを支えるメガネで多く用いられている形状記憶フレームについて、ピックアップしました。
形状記憶とは?
形状記憶メガネとは、メガネのフレームや鼻パッドの部分に形状記憶素材を使用しているため、通常のメガネに比べて弾力性があり、ぐにゃっと曲げても元に戻り、壊れにくくフィット感があるメガネです。
そのため、現在では多くのメガネに用いられており、特に激しいスポーツをする選手や、お子様にオススメとなっています。
最近では形状記憶メガネが多くなってきていますが、いったいどんな素材でできているのか、大きく分けて3つ紹介していきます!
どんな素材でできているの?
形状記憶といっても様々な素材でできています。
・βチタン
引用元(flickr)
βチタンは、チタンの合金で弾力性がありながら、最も軽く硬い素材で、形が壊れにくく錆びにくいのが特徴です。
国産のものはβチタンのものが多く、いま最も主流な形状記憶素材だと言えます。
ブランド各社がβチタンを用いた独自の素材を開発していることも多く、機能性、耐久性が優れた製品が多いですね!
・形状記憶合金
引用元(utax)
形状記憶合金は、変態点以上の温度では、変形を受けてもすぐさま元の形状を回復する性質を持ち、変形範囲が鋼などを使う通常のばね等に比べてはるかに広くなっているのが特徴です。
形状記憶合金はメガネ以外にもブラジャーやYシャツなど、多くの分野で使用されていて、身近に沢山潜んでいます。
一見しなやかな金属ですが、ハサミの刃が負けてしまうほどの丈夫さを兼ね備えています。
・形状記憶樹脂
引用元(hondaplus)
形状記憶樹脂とは、形を変形させた材料を加熱すると、もとの形状に完全に戻る性質を持った樹脂です。
大きく曲がるものは、柔らかいですが、曲がる量が少ないものは固めであり、耐久できる角度以上に曲げると、真っ二つに折てしまいます。
耐久性は劣る分、安価で手に入るのも特徴です。
このように形状記憶メガネに使われている素材にもいろんな種類があるのがわかりますね!
素材や掛け心地、耐久性など、自分にあった形状記憶のフレームを選ぶのがいいでしょう。
そんな形状記憶フレームはメガネ以外にも用いられています
・サングラス
引用元(Oakley)
例えば、アスリート御用達ブランドOakley(オークリー)が提供するサングラスには、oakley(オークリー)独自が開発した形状記憶合金が使われており、世界で活躍するトップアスリートたちを支えています。
マラソンやプロ野球選手などが身に着けているサングラスの多くが形状記憶素材を用いたものです。
・PCメガネ
引用元(Jins)
スマートフォンやOCなどのディスプレイが発するブルーライトから目を守ってくれる、PCメガネにも、形状記憶を用いているものがあります。
ちなみに、ブルーライトとは紫外線に近い短波長域である青い光で、人間には感知しにくい光ですが、目の疲労の原因になるとされている光線のことです。
今回は形状記憶メガネについて紹介しましたが、必ずしも形状記憶が一番好ましいとは限りません。
素材や、掛け心地、耐久性など、自分のニーズを勘案して自分にあったメガネを装着するのが一番良いのです!