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10針以上縫うケガも! 子ども用花粉対策メガネの安全な選びかた

近年、花粉症に悩む子どもたちが急増しています。

「目のかゆみや鼻水、くしゃみに苦しむ我が子を何とかしてあげたい!」

そこで便利なのが、キッズ用の花粉対策メガネ

病院やクスリに頼らずに、花粉から身を守れる便利なアイテムですよね。

でも、選び方には慎重になる必要があります。

実は、「花粉対策メガネで、顔にケガをする」というケースが複数報告されているのです。

中には、10針以上縫うことになった事例も…。

そこで今回は、2013年に独立行政法人 国民生活センターが行った、『子ども用の花粉防御用眼鏡の安全性調査』をもとに、選び方の注意点をまとめました。

大事なお子さんを、花粉からもケガからも守るために。

これからキッズ用花粉メガネを買う方は、どうかご一読くださいね。

12針縫ったケースも… 報告されている事故の実例

「メガネで顔にケガをする」

と言われても、なんだかピンと来ない方もいらっしゃるでしょう。

ほんのささいなスリキズだったのではないか、もしくは、特別な状況下だったのではないか…そんな気もしますよね。

そこで、まずは、国民生活センターに報告されたケガの事例(抜粋)をみていきましょう。

ブランコで、座ってこいでいる状態から立とうとした際、手をすべらせて前向きに落下、花粉対策メガネがまぶたに食い込み、左上まぶたに5針のケガ(5歳・男児)

 

登校中に転んで花粉症用メガネと顔が接触。メガネのフチでまぶたの上を切り、12針のケガ(7 歳・男児)

 

野球の練習中、ボールをキャッチしようとして転倒。花粉症用ゴーグルが右眉にあたり、右まぶたに長さ1cm程度、深さ4mm程度のケガ(9歳・男児)

 

  玄関ポーチで転倒。前方の門扉に頭を打った際に花粉症用メガネが左眉に食い込み、9針のケガ(7歳・男児)

花粉対策メガネの特徴である、フード型の張り出し部分。

ここが、転んだときに皮膚に食い込んで、ケガとなるのですね。

子どもの目の周りの皮膚はとても薄くて繊細です。張り出し部分が深くめり込んだ場合は、ざっくりと切れて大ケガにつながることもあるといえます。

また、事故が起きているシーンにも注目です。

登校中や外遊び中など、どれも子どもにとっては日常の風景ですよね。

いつもの行動のなかに、こんな危険がはらんでいるのですから、花粉対策メガネは慎重に選ぶべきでしょう。

ホントに危険なの? 国民生活センターのテスト結果まとめ

国民生活センターは、2013年に販売されていた子ども用花粉対策メガネ8銘柄について、安全性のテスト調査を行っています。

花粉症メガネを【形状】と【材質】の2つの視点で分類し、テストの結果をまとめたものがこちらです。

【形状】 ①花粉症用メガネは、

  • フレームが顔に沿ってカーブを描いている『湾曲型
  • フレームがカーブを描かず、ほぼまっすぐな『並行型』 

の2つに大別できる。 ②張り出し部分と額の隙間は、湾曲型が狭く、平面型が広い。

③上下左右の視界は、湾曲型が広く、平面型が狭い。

  湾曲型 平面型
形状 顔に沿ってカーブしている 顔に沿ってカーブしていない
張り出しと額の隙間

狭め(額にあたるものもあり)

広め
視界 広め 狭め

 

【材質】

①花粉を防ぐための張り出し部分は、

  • 硬質樹脂製(指でまげられない
  • 軟質樹脂製(指で簡単に大きく形を変えられる)

の2つに大別できた。

②小学校低学年(6歳児相当)の子どもが転倒した状況を想定し、予想される衝撃により皮膚(代替品として豚の皮膚を使用)に与えるダメージの、材質による違いを調査したところ、調査したすべての花粉メガネにおいて

  • 硬質樹脂:落下試験の結果、皮膚に裂傷がおきた
  • 軟質樹脂:落下試験の結果、皮膚に裂傷は起きなかった

※詳細画像:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130822_2.pdf

  硬質樹脂 軟質樹脂
特徴 指で押し曲げられない 指で簡単に曲げられる
落下試験の結果 代理皮膚に裂傷がおきた 代理皮膚に裂傷なかった

 

以上の結果から、一部の花粉対策メガネでは、

  • 視界が悪くなる
  • 転倒時に皮膚に食い込みケガをする

ことが分かりました。

子ども用花粉対策メガネを選ぶときに注意したいこと

国民生活センターは、以下の2点に注意するようアドバイスをしています。

1.スポーツ、激しい運動のときは必ず外すこと

2.視界が狭くなるため、初めて使うときは安全な場所で視野の確認をしておくこと

花粉対策メガネはフードがついていますが、スポーツ用保護ゴーグルの機能はありません

安全性や対衝撃性の専門的なチェックをクリアしたわけではないので、スポーツの際には必ず外すように指導しましょう。

視界についても注意が必要です。

テスト写真の通り、花粉症メガネは張り出しフードによって上下・左右の視界が遮られます

これは子どもにとっては、

横から走ってくる友達が見えない

足元にある段差が見えない

ということ。

登下校中や公園遊びなどのシーンで、大きな事故につながる恐れがあります。

初めて使うときには、視野のチェックをしっかりしておくのが肝心。

まずはお子さんにメガネをかけさせ、親が前を横切って、どこまで見えるのか・どこから見えないのかを確認させましょう。

また、保護者も一度は試着してみるといいですね。お子さんの背丈までかがみ、視界の狭さを体感しておくと、危ないポイントが具体的にわかります。

結局、どんな花粉メガネがいいの? OMGpressの見解

調査の結果を踏まえ、OMGpressが考えた『よりよい花粉メガネ』は、次のようなもの。

湾曲型
比較的広い視界を確保できるため、転倒リスクを減らせる。
また、張り出し部分と額の隙間が狭いので、花粉カット率も高め。

張り出し素材は柔らかめのもの
子どもの目の周りの皮膚はとても薄く、丸みをおびたフチでも衝撃で押し込まれることでキリキズになってしまう。
そのため、フチの形状だけではなく、素材に着目してメガネを選ぶことが大事といえる。
柔らかめの素材でできているものを選ぶのがベター。

もちろん、細かな用途やライフスタイル、かけ心地の違いによって、向き不向きはあります。

お子さんやショップスタッフなどとよく相談して、よりよいものを選んであげましょう。

花粉対策メガネをうまく活用して、花粉に負けない春をすごしたいですね。

参考:子ども用の花粉防御用眼鏡の安全性〜衝突や転倒などによる目の周辺のけがを防ぐために〜|独立行政法人 国民生活センター