ここ数年クラシックフレームが空前の人気になっています。その一方で根強い人気を誇っているのが「ハイカーブフレーム」。メガネ、サングラスを問わず、スポーツをする人やバイク・自転車などを頻繁に乗る人に人気です。
視界を遮らないスタイリッシュなデザインである反面、通常のメガネやサングラスよりもかける際に注意が必要になります。
今回のOMG PRESSではハイカーブフレームの選び方や注意点についてご紹介します。
ハイカーブフレームとは?
メガネやサングラスのフレームには、顔のカーブに沿って曲線がつけられており、カーブの湾曲が大きくなるほど視界が広くなります。
カーブには1〜10までの数字がつけられており、この数字が大きいほどカーブの度合いが強くなります。6カーブ以上のものは「ハイカーブフレーム」と呼ばれています。
カーブが強くなるほどレンズを加工するのが難しくなるため、一般的なメガネ屋で取り扱っているのは8カーブまでであることが多いです。
カーブの度合いと特徴についてまとめました。
2〜4カーブ:メガネに多く、クラシックなデザインに採用されます。横から光が入りやすいのも特徴です。
6カーブ:タウンユースや軽いアウトドア向けのフレームに採用されています。スポーツサングラスとしてはフィット感が足りない場合があります。
8カーブ:遮光性とフィット感に優れているフレーム。主にスポーツサングラスに採用されています。
ハイカーブフレームはこんな人にオススメ!
ハイカーブフレームは顔を覆うようなカーブがあるため、より自然な視界が確保できます。特に以下のような人にハイカーブフレームはおすすめです。
スポーツやアウトドアでサングラスを使う人
屋外でのスポーツやアウトドアでは強烈な太陽光や紫外線が降り注ぎます。カーブの少ないサングラスでは空気抵抗も大きく、横から入ってくる光で視界がチラつきやすくなります。ハイカーブフレームであれば視界が遮られにくく、光のチラつきも気になりません。
しっかりと紫外線対策をしたい人
日本国内では紫外線対策に帽子や日傘を使用する人が多いです。しかし帽子をかぶったときの紫外線カット率は20%〜50%ほど。日傘の場合も50%ほどと考えられています。一方で顔の形にあったサングラスをかけた場合、目に入る紫外線をカットできる割合はおよそ90%以上と考えられています。しっかりと紫外線対策を行いたい人は、ハイカーブフレームのように顔の形にフィットしたサングラスがおすすめです。
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バイクに乗る人
特にバイクや自転車など、ヘルメットとメガネ・サングラスを併用したいという方には、ハイカーブフレームが便利です。カーブが少ないフレームを使用すると、ヘルメットにフレームのヨロイ部分やテンプルが干渉してヘルメットの着脱がしにくい、ヘルメットにフレームが押されて頭が痛くなるなど、使用する上で不便なケースがあります。
ハイカーブフレームの注意点
スポーツやバイクに乗る際に便利なハイカーブフレームですが、購入する際に注意すべきポイントがあります。それが「度数を入れる場合」です。
通常のフレームに比べてハイカーブフレームは湾曲が強いため、視界がズレて歪んで見えやすくなります。さらに度数を入れるとより視界の歪みが強くなるため、使用するうちに気持ち悪さを感じたり、疲れを覚える人もいます。
特に車やバイクの運転時に度数を入れたハイカーブフレームを掛けるのは大変危険ですので避けてください。
またハイカーブフレームに通常のレンズを入れると、フレームとレンズのカーブ度合いが異なるため、フレーム全体が広がりやすくなったり、使用しているうちにレンズが外れやすくなったりします。
ハイカーブ用のレンズとは?
ハイカーブフレームには、同じようにカーブのあるレンズを入れることをおすすめします。フレームに合わせたレンズを取り付けることで、カーブをもたせて形を保ったまま見栄えも良くすることが可能です。
一部のメガネ屋では歪みを少なくした「そり角補正レンズ」が用意されていることがあります。
ハイカーブフレームは一般的なメガネと比べて角度が大きいため、まっすぐ向いていても視線が外方向にずれる傾向があります。そり角補正レンズはこの外方向へのズレを考慮し、見え方を補正したレンズのことを指します。特に見え方が気になる場合は、メガネ屋に相談してみるのも良いでしょう。
フレームのカーブに合ったレンズを入れることで、フレームの見た目もよくなり、顔に合わせて調整してもだんだん開いてきたり、レンズが外れやすいといったトラブルも起こりにくくなります。ハイカーブフレームを購入する際には、レンズも慎重に選ぶと良いでしょう。