クラシックなアイウェアの流行は、とどまるところを知りません。
「知的でレトロな雰囲気が好き」
「コーデのスパイスにちょうどいい」
という声が高く、年齢・性別を超えた人気を誇っていますよね。
いっぽうで、長年メガネを買い替えていなかった方は、
「クラシックなメガネって、かけこなすのが難しそう」
「個性が強そうだし、自分には似合わないだろうな」
と感じることもあるようです。
でも… クラシックなメガネは、年齢や性別、顔立ちにかかわらずなじむ、懐の深いアイテムなんです。
この記事では、流行の歴史や国別のスタイルを紐解きながら、クラシックメガネの魅力に迫ります。
クラシックメガネ、流行の変遷
まずは、これまでのクラシックメガネのトレンドを振り返ってみましょう。
2000年〜2010年ごろ【ウェリントンタイプ】
(逆さ台形のレンズシェイプが特徴。1950年代、アメリカ・アイビーリーグで流行)
日本でクラシックなメガネが話題になったのは、2000年ごろから。
木村拓哉さんが、CMでウェリントンタイプのメガネをかけたことがきっかけでした。
大ぶりで厚みのある黒ぶちメガネは、トラッドながらもどことなくファニー。
ファッション感度の高い層を中心に、爆発的な人気となります。
ウェリントンメガネの人気は、国内だけのものではありませんでした。
2004年には、俳優のジョニー・デップ氏が、映画『シークレット・ウィンドウ』に、私物のウェリントンメガネをかけて出演。
インテリジェンスな雰囲気が脚光を浴び、さらなるムーブメントを巻き起こしました。
肉厚のブラックフレームに、大きめの四角い玉型は、それまでのメガネの流行とは全く異なるものでした。
しかし、顔型を選ばず比較的万人に似合うため、多くの人に受け入れられたのです。
熱狂的なブームは過ぎ去りましたが、オーセンティックなデザインは依然として人気が高く、現在では定番のデザインとなっています。
2010年〜2015ごろ 【ボストンタイプ】
(おにぎりを逆さまにしたようなレンズシェイプが特徴。1930年代、アメリカンオプティカル社が作成して大ブレイク)
ウェリントンタイプが流行した後、さまざまな形のクラシックメガネがリバイバルしました。
なかでも定番人気となったのが、こちらのボストンタイプです。
「丸メガネよりもクセが少なくてかけやすい」
「手軽にレトロ感が楽しめる」
として、ファッショナブルにかけこなしを楽しむ人が増えました。
特に、メタルの細枠ボストンは、繊細でフェミニンな印象になれるため、幅広い年代の女性から支持されています。
さらに続きそうな、クラシックメガネの流行。
いま注目するなら、こんな形がおすすめです。
コレから注目!【クラウンパントタイプ】
(丸形ボストンの上部を真横に切り、直線的にしたデザイン。1950年頃、フランスで 流行)
ウェリントンでもボストンでもない、第三の形ともいえるクラウンパント。
往年のクラウンパントは、どちらかというと無骨な印象を放つものでした。
しかし、各メーカーの手により、より優しく・かけごこちよく、繊細なデザインへアップデートされています。
直線と曲線のおりなすシルエットは、ヴィンテージ感が強く、コーディネートに個性と抜け感をプラスできるとして、脚光を浴びています。
メガネ通ならチャレンジしたい、ワンランク上のかけこなし術
一過性のブームではなく、もはや不動の定番となった感もあるクラシックメガネ。
誰もがかけているからこそ、人と差のつく、1ランク上のかけこなしを楽しみたいですよね。
そこでわたしたちオーマイグラスが提案するのが、【国テイスト別かけこなし術】。
クラシックメガネには、アメリカ・イギリス・イタリアの3大潮流があります。
それぞれのテイストとおすすめのメガネブランドを紹介しましょう。
アメリカンクラシック
知的で洗練され、合理性を求めたスタイル。
・アメリカンオプティカル
1833年アメリカのマサチューセッツで設立された、現存する世界最古の眼鏡メーカー。
アメリカの黒人公民権活動家・マルコムXや、モダンジャズピアニストのビル・エヴァンスが愛用したメガネが人気です。
・オリバーピープルズ
クラシックデザインにインスパイアされたモデルを中心に展開するブランドです。
ヴィンテージトレンドをおさえた上品な大人の雰囲気を醸せると、各国で人気。
顔の印象を妨げない、シンプルで繊細なデザインのものがそろっています。
特に支持されているのは、1988年デビューのモデル「アイヴァン」。メガネ業界のみならず、ファッション業界全体にまで影響を与えた伝説のモデルです。
亡きダイアナ妃を始め、ハリウッドスターのシャロン・ストーン、ミュージシャンのマドンナなど根強いファンを獲得し、ラグジュアリーアイウェアブランドとして多くの著名人に愛用されています。
・レイバン
半世紀以上にわたり世界中で愛されている、定番アイウェアブランドです。
代表モデルのひとつ『ウェイファーラー』は、ボブ・ディランやマドンナなど数多くのロックミュージシャンたちが身につけ、”ロックの象徴”、”自由と個性のシンボル”として世界中を魅了しました。
・トム・ブラウン
『アメリカントラッドの神様』とも呼ばれる、ファッションデザイナーのトム・ブラウンが手がけたアイウェアラインです。
2011年のデビューコレクションでは、1940〜60年代に活躍した建築家、政治家、アーティスト、インダストリアルデザイナー、大学教授などからインスピレーションを得たデザインを展開して話題となりました。
ブリティッシュクラシック
重厚で、トラッド感のつよいスタイル。
・オリバー・ゴールドスミス
オードリー・ヘプバーン、ジョン・レノンなど、著名なスター達に愛されたヴィンテージブランドです。
1990年代のブランド休止期間を経て、2005年に復刻を遂げました。
1950年代〜70年代に人気を博したモデルを忠実に再現しつつ、現代的な色の表現・最先端の製造技術でアップデートして展開。
シャープな中にも、優しさと顔なじみよさが光るデザインは、多くのファンを獲得しています。
イタリアンクラシック
自由を愛する、大人セクシーなスタイル
・ペルソール
ヨーロッパでは、レイバンと並ぶ人気を誇るブランド。
矢をかたどった装飾「フレッチャ」は、横顔に大人の色気をプラスするブランドアイコンです。
自分のなりたいイメージや、その日の服装にあわせたアイウェアを選ぶのが、クラシック通のかけこなしです。
例えば、イタリアンブランドのスーツを纏うなら、アイウェアもイタリアンクラシックに。
柔らかな素材のイタリア製ジャケットと、こなれ感の高いペルソールのアイウェアは相性抜群。普段着では出せない、大人の色気を演出できます。
ネイビーのブレザーや、ボタンダウンのダンガリーでアイビー風の着こなしをするときは、オリバーピープルズがおすすめです。
アセテートとメタルのコンビフレームメガネは、ややもするとチルディッシュになりがちなアイビールックを、シックにまとめてくれます。
大事なビジネスシーンには、イギリスブランドで堅実な雰囲気を打ち出してはいかがでしょう。
落ち着いたカラーのグレンチェックやペンチェックに、オリバーゴールドスミスの重厚感あるアイウェアをあわせれば、清潔感・信頼感アップも期待できそうです。
クラシックメガネを手軽に楽しめる、注目の国産ブランド
クラシックメガネ人気の高まりは、ヴィンテージ市場へも大きな影響を与えています。
希少価値の高いデッドストック品はどんどん価格が高騰しており、気軽に手を出せるものではなくなってしまいました。
メガネは、ファッションの鍵ではありますが、同時に、生活に寄り添う道具でもあります。
できれば気負うことなく、さらりと日常的にクラシックメガネを楽しみたいですよね。
そんな願いを叶えるのが、オーマイグラスのアイウェアたちです。
往年のクラシックメガネをとことん研究し、現代的にアップデート。
最先端のマテリアルや、トレンドのエッセンスを加えることで、ヴィンテージの雰囲気はそのままに、よりかけやすく手軽にクラシックメガネをかけていただけるようになりました。
Oh My Glasses TOKYO
レトロヴィンテージな味わいに、トレンドの発信地・東京のエッセンスをプラスしたデザインが特徴。
豊富なカラーやサイズ、セルロイドからβチタンまで幅広いマテリアルで、「選ぶ楽しさ」も満点です。
性別・年齢とわず、ぴったりの1本をお探しいただけます。
TYPE
「固い」「優しい」「ポップ」「クール」…同じ文章も、文字の書体ひとつで印象が変わります。
メガネも同じ。細かなディティールの違いが、かける人の印象を左右するのです。
文字とメガネの類似点に着目し、フォントデザインに着想を得たシリーズです。
麻布眼鏡堂
比類のない我が国の職人芸の世界を世界へ届けるべく生まれた、期待のジャパニーズブランド。
細部にまでこだわった技術の結晶は、掛ける人の気分をぐっとあげてくれます。
江戸時代の紋様を取り込んだディティールなど見どころもありつつ、普遍的なフレームに昇華しています。
上記のどのブランドも、シックでシンプル、顔なじみのよいモデルがそろっているため、「初めてのクラシックメガネ」にもぴったりです。
若い方には、大人の落ち着いた雰囲気をプラス。
大人世代には、内なる魅力を自然と演出できる。
そんなクラシックメガネの数々、これを機に、ぜひお手に取ってご覧くださいね。