ベルギー・アントワープのメガネブランド、テオ(theo)。ウィム・ソーメルスとパトリック・フートが出会い、テオ(theo)が生まれました。今回は、テオ(theo)のデザイナー、パトリック・フートについてご紹介致します!
パトリック・フートの原点
パトリック・フートは4代続いているオプティシャン(メガネ屋)です。1952年12月30日に5代目として、ベルギーのメーネンで産声をあげました。11歳で父親を亡くし、母親が後を継ぎました。
やがてテオ(theo)立ち上げることになる、パトリック・フート。そんな彼の子供のころのあだ名は「馬の眼」でした。それは、牛乳瓶の底のようなメガネを掛けていたからです。
彼が一人で遊ぶときに好きだったのは、レゴと漫画でした。レゴはやはり子供の創造力を作るのでしょうか?自分の創造力の原点はここにあるとパトリック・フートは言っているといいます。
ウィム・ソーメルスとの出会い
彼がオプティシャン(メガネ屋)として勉強しつつ、夜間学校でデザインを学んでいたころ、アランミクリ(alain mikli)のメガネに出会い、衝撃を受けます。そして、1984年のカルティエのパーティでウィム・ソーメルスと出会います。
2人ともメガネを売る仕事をしていましたが、一緒に売りたいと思うメガネを探しても見つからず、パトリック・フートがデザインを始めて、1987年に会社を作りました。
そして1989年にsilmoの展示会で正式に作品を発表しました。パトリックはテオ(theo)のチーフデザイナーになり、テオ(theo)のメガネ第1号はビームライン(水牛の角を使った棒状のフロントパーツに大きなレンズが取り付けられているデザイン)モデルです。
1995年には「人間の顔は左右非対称である」というコンセプトからアイ・ウィトネスという左右非対称のメガネのラインを発表しました。また、このころからパトリックは家具、ディスプレイ、鏡、アクセサリー等のデザインも手掛けるようになります。
メガネへのこだわり
パトリックは、
「メガネのデザインは顔の形態学に左右され、瞳孔距離、鼻、耳等の前にメガネを心地よくかける方法は1000通りと決まっているわけではない。これが我々の挑戦となる」
と言っています。このことから、パトリックは出来上がったメガネは未完成と言います。
「最終的にはメガネは質だけではなく、掛け心地である。しかし、理想的な掛け心地を提供するのは我々だけではなくオプティシャン(メガネ屋)にゆだねるしかない。オプティシャン(メガネ屋)はメガネを頭の形に合わせ、理想的な掛け心地を提供しなければならない使命を持っているのです」
とどこまでもこだわりを持っています。
パトリックのデザイン哲学は
「人間の表情は目ではなく眉である。メガネを掛けている人の個性をサポートしなければならないものであり、個性を決めつけるものであってはならない。メガネは目立つように、しかし目立たないものでなければならない。」
というものです。独自の創造力に加え、確固たる哲学のもと、テオ(theo)のメガネは作られているのですね。
テオ(theo) winter-12
2004年には、クラシックかつモダンな時代を超越したデザインのメガネ、フートを発表。そして娘のビーケもパトリック・フートを支えています。ビーケは2008年に斬新なサングラスのライン、カブリオを発表しました。フート家はブリュッセルにショールームの他、メガネ店も経営しています。
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