（Photo：TVアニメ「メガネブ！」公式サイト）
以前、OMG Pressでも紹介したメガネ男子をフィーチャーしたメガネアニメ「メガネブ！」が今月から放映がスタートしています。これまでに３話放送が終わり、徐々にその人気が上がってきている様子。
「メガネブ！」の物語の舞台は福井県鯖江市。鯖江市も製作に協力しています。ヒマラヤ第三工業高校を舞台に、メガネを愛し、メガネに情熱を注ぐ5人のメガネ男子が織り成す青春グラフィティです。以下はPV。
「メガネブ！」の制作陣
このTVアニメの監督、山本蒼美さんは自主制作アニメーション出身のクリエイター。今作、23歳でのテレビアニメーション監督就任となるそうです（若い！）。キャラクターデザインを手がけるのは中嶋敦子さん。中嶋さんはアニメ『うる星やつら』の作画監督、『らんま1/2』のキャラクターデザインでは本格的に注目を浴び、『めぞん一刻』や『逮捕しちゃうぞ the MOVIE』、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』や『GetBackers-奪還屋-』など、有名なアニメ作品を手がけてきたアニメーターです。
このスタッフ陣は、単にアニメを制作するだけではなく、日本をメガネ一色にする野望を持っているらしく、今後「日本総メガネ化計画」をテーマにしたイベントを敢行していく模様なんだとか（出典）。ちなみに第一弾はアニメの舞台となっている鯖江市市長も登場した2013年7月20日の「メガネかけさせ会」とのこと。
放送に先駆け、スピンオフも含むコミカライズが2作決定している。主人公の5人には視力と愛用しているメガネの設定があり、スタッフの本気ぶりが伺える。
メガネな登場人物たち
「メガネブ！」には、もちろんメガネをかけたキャラクターたちが登場します。他のアニメと異なり、キャラクターの設定に、視力情報も。
・相馬鏡（そうま あきら）（CV：赤羽根健治）【視力：右眼：0.03／左眼：0.03】
メガネ部の発起人で部長。 一言で言うと熱い漢(おとこ)。コンタクト使用者を軟弱者と言い放つ。・鎌谷光希（かまたに みつき）（CV：宮田幸季）【視力：右眼：0.08／左眼：0.4】
部長LOVEな乙女弟キャラ。愛ゆえに暴走すると人格が変わる？・鉢嶺拓磨（はちみね たくま）（CV：田丸篤志）【視力：右眼：0.2／左眼：0.4】
スイーツ好きで高身長。友達思いでマイペースな癒しキャラ。 あらゆるセンスがなく、服装も統一感ゼロ。・三鍋友紀也（みなべ ゆきや）（CV：諏訪部順一）【視力：右眼：0.01／左眼：0.01】
昼寝が好きなインドア派シャイボーイ。ガジェット男子で「yPAD」を持ち歩いている。 部長の幼馴染。・木全隼人（きまた はやと）（CV：木村良平）【視力：右眼：2.0／左眼：2.0】
伊達メガネ。かまってちゃんなムードメーカー。視力が良いため入部を断られ、仮入部扱いにされてしまう。
伊達メガネのキャラクターだけ、視力が良いために仮入部なんて設定も。
制作に協力する鯖江市
「メガネブ！」には、鯖江市が制作協力しており、作中には鯖江市内の風景が登場します。エンディング映像には鯖江の実写風景も用いられています。
http://www.youtube.com/watch?v=JMfTrUu-Eik登場人物たちが通うのは男子工業高校という設定。ですが、鯖江市内には工業高校は存在せず、ロケハン協力には鯖江市や福井県内の眼鏡店である田中眼鏡本舗のほか、神奈川県立神奈川工業高等学校がクレジットされています。宣伝協力には、地元の新聞紙である福井新聞がクレジットされており、地元放送局の福井テレビにおいては深夜のほか、早朝にもリピート放送が行われているそうです。まさに鯖江、福井をあげた協力体制ですね。
鯖江市ではアニメ制作協力に合わせて、市役所内にアニメのPRやイベント企画、グッズ考案などを行う「メガネ部」の設置も行っているんだとか。また、「メガネブ！」の主要登場人物であるメガネ部部員5人は、放送開始前の2013年8月に鯖江市のさばえブランド大使に任命されています。
これまで、何度か鯖江市については触れてきました。鯖江市は眼鏡を特産品としていますが、出荷額は減少を続けており、市街地商店街の売上減少や経営者の高齢化などの問題も起きてます。そんな中、アニメの舞台を訪れる、「聖地巡礼」と呼ばれるような行動をとる観光客の誘客を図るため、鯖江市は本作への協力を行っています。
ファッションとしてのメガネやアニメでのメガネなど、最近メガネに対するアプローチが多様化しているように感じます。これによってメガネがより多くの人にメガネが浸透するといいですね。
