「アイウェア・オブ・ザ・イヤー 2014」の受賞企業と製品が発表、授賞式は明日!


(Photo:IOFT公式サイト)

いよいよ明日から開催されるメガネの展示会「IOFT」に合わせて、いろいろな賞が発表されています。少し前に、OMG Pressでも「第26回 日本 メガネ ベストドレッサー賞」を受賞した有名人、芸能人を紹介しました。

国内外のメガネメーカーが2013年の秋冬に発表するメガネフレーム・サングラス、メガネ関連アクセサリーの中から、デザインや機能に優れた製品、企業を表彰するメガネ・サングラスのデザイン賞「アイウェア・オブ・ザ・イヤー 2013」の受賞企業と製品も発表されています。

授賞式を明日に控えた受賞メーカーと受賞アイウェアと、審査員による総評を紹介していきます!

目次

メンズ部門

メンズ部門を受賞したのは、USH BY YUICHI TOYAMAの「0ptique UF0-026」、谷口眼鏡の「ターニング ステップ / TP-308」DorDor Eyewear LTD.の「ELEMENTS / ELEMENTS Premium 514C1」が選ばれました。

審査員の総評は以下の通り。

フロントがセル、テンプルがメタルなものに加えて、ブロウタイプのような素材をミックスしているアイウェアが例年よりも多く見られました。2014年は素材のミックスがより盛り上がるのではないでしょうか。そんななかでクラシックな作りではあるが、それを色や玉型などでモダンな印象にブラッシュアップしているものには、特に目がいきました。全体的にクラシックなタイプがよりファッション的になっていると思います。(戸賀 敬城 氏)

レディース部門

レディース部門にも、メンズ部門と同じくUSH BY YUICHI TOYAMAが手がける「シークレットレメディ / SR-018」が選ばれました。そのほか、FLEYEの「FLEYE / Dori 951」、MASSADAの「MASSADA / The Graduate」が選ばれています。

審査員の総評は以下の通り。

掛け心地の良さを追求したものからデコラティブな装飾が施されたものまで、レディース部門はバリエーションに富んだ商品が並んだ。色づかいや素材選び、とことん追求した玉型のサイズなどディテールに徹底的にこだわり、どうすれば女性を可愛らしく見せ、魅力が引き出せるかを考えられた3作が入賞。女性のボストン型、ゆるやかなフォクシー型も注目。(松崎 薫子 氏)

キッズ部門

キッズ部門を受賞したのはOKO EYEWEAR GROUPの「KIDOKO / KIDFOOT」、オンビートの「オンビート / ONB-K03」、東京オプチカルの「タカノリ ユゲ / ニューココナッツ 2」の3作。

審査員の総評は以下の通り。

キッズ部門として始まったこのカテゴリーでは今までに様々なアイデアのメガネが出品されてきたが、今年はデザイン・技術・機能など完成度も一定のレベルに達し、全体的に安定感のある年であった。近年の著しい環境の変化の中で、幼い頃から眼鏡をかけ始める習慣が普及し始めており、 メガネをかけている子供たちの数は年々増加し続け、今やその割合は5人に1人となった。眼の成長は8歳でほぼ完成すると言われており、メガネの大切な役割として子供たちの眼を正しい成長に導くことが挙げられている。その為にもこの部門の発展は大変重要であると考えられ、これからは子供たちの個性や感性を大切にしつつ、健康で安心して生活できるようなメガネのデザインを期待している。(和田 達也 氏)

サングラス・スポーツグラス部門

サングラス・スポーツグラス部門は、加藤八・舞企画の「クアッド / QD-9001」、デュアルの「DJUAL / G-01」、ボストンクラブ の「BCPC (ベセペセ) / BS-043」の3作が受賞。

審査員の総評は以下の通り。

この部門は既に一定の成長に達し、新しいモノを生み出すにはなかなか難しい状況であるが、今年も紫外線カットやスポーツ用を目的とした機能的なモノだけではなく、スタイリッシュなモノからユニークなモノまで、デザインとファッション性に富んだ多数のメガネが出品された。その中には素材と機能の組み合わせた魅力的なデザインが見受けられた。2020年のオリンピックに向けて、今後、最も需要が期待されるカテゴリーであり、大変注目されるであろう。各メーカーのアイデアや発想の充実と開発力が問われる時が来ている。(和田 達也 氏)

機能・技術部門

機能・技術部門では先日オーマイグラス勉強会にてその技術についてレクチャーしてくださった三工光学が「モンブルー / MO-001」で受賞。その他にも、福井めがね工業が「エスプレンドール / EP-2102」で、YUN SAN CORPORATIONが「pls.pls / PCB Celluloid Bamboo」で受賞しています。

審査員の総評は以下の通り。

一体どうやって作ったんだろう?と思わされる作品が見られるのがこの部門。それがテクニカルな受け狙いではなく、あくまでも眼鏡本来の機能を追求しての作り込みであるから驚く。構造の巧みさや丁寧な作りを実現するためには、高度に熟成された技術の裏付けが必要であろう。困難な技術に果敢にチャレンジしていくフロンティア精神を垣間見た今回のノミネート作品である。(吉野 勝 氏)

今回の、「アイウェア・オブ・ザ・イヤー 2014」全体への総評として、審査員のヨシノ眼鏡店 代表取締役、吉野 勝 氏はこのようにコメントしています。

時代は回帰しトレンドは変遷する。今回の出品作ではメンズ部門、レディース部門にはセルやコンビのオーセンティックなデザインが数多く見られ、またノミネートもされた。しかしそれらはデザインの良さだけではなく、品質の良さにおいても審査員を満足させている。反面キッズ部門への出品作は多くなく、やはり幅広い年代層へのアピールとして来年度はこの分野への積極的な出品を期待したい。(吉野 勝 氏)

総評と一緒に受賞作品を見てみると、受賞したメガネ・サングラスたちを、点ではなく線でとらえることができ、単体だけ見ること以上のおもしろさがありますね。IOFTはいよいよ明日から開催です。「アイウェア・オブ・ザ・イヤー 2014」の授賞式は13時から。

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