洋服を着替えるようにメガネも着替えられたら楽しいですよね。掛けているだけで楽しくなる、そんなメガネとして知られるようになった「カムロ(Kamuro)」。
今回は、そんなカムロ(Kamuro)のチーフデザイナー、小野寺慎吾さんに迫りたいと思います!
スタート
小野寺さんは元はメガネ店スタッフとしてスタートしました。最初からデザイナーというわけではなかったのですね。カムロ(Kamuro)の名前で知られていますが、正式名称は、メガネ工房カムロ(Kamuro)だそうです。「工房と名乗るからにはメガネを作れないとだめだよな」と社長が言いだし、切削機械を買われてしまったためメガネをつくるはめになったとか。
それでデザインを手掛けるようになったそうですが、切削機械のオペレーションもよくわからず、よく考えてみればメガネを売っているのに、メガネがどうやって作られているのか詳しく知らなかったことに気付いたそうです。そこでゼロからのスタートということで、メガネの産地、福井県鯖江市に行き、機械の使い方などを10日間ほどレクチャーを受けたそうです。
帰ってきて覚えてきたことを見よう見まねでメガネを作ってはみたものの、思ったようなメガネは作れずどうしたらいいのかと考えているうちに、メガネ作りにのめりこんでいきました。
イメージした通りのメガネが作れない日々が続き、壁にぶち当たると鯖江に教えを請い、どんな道具を使うのか、磨きの選択などを聞いていくうちに、だんだんとイメージのようなメガネに近づいていき、メガネづくりが面白くなっていったそうです。
試行錯誤の日々
自分のメガネを店頭に置き、それをお客さんが買っていってくれる。そうするとうれしくなってまたデザインを考え、新たなメガネを作る。それがまた売れる。手作りなので一つしかないからとお客様から言われて、またうれしくなってメガネを作る。
そうやってカムロ(Kamuro)のメガネは始まりました。試行錯誤しながら、本当にゼロからのスタートだったんですね。でもそれはやはり、メガネが好きだったからできたのではないでしょうか?
小野寺さんは言います。
「今も昔も変わらないものは、未だメガネ屋さんには入りにくい、特に女性は抵抗感を示します。老眼鏡を買いたい人がなぜか言い訳をするんです」
と。やはり今でもなんとなくメガネはあまりカッコいいものではないと思われているようです。ただ、作り手である小野寺さんたちはカッコいいメガネを知っていて、それがユーザーとの間で開きは埋まっていないのです。メガネがなんだかよくわからないもの、と思われる方も多いようです。
ショップにも入りづらい、良い商品があっても手に取りづらい、ショップ店員がすぐに寄ってくるとちょっと躊躇してしまう、こんな経験、あなたにもありませんか?
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カムロ(Kamuro)10周年
カムロ(Kamuro)は今年で10周年を迎えましたが、小野寺さんは、この10年の間にメガネって楽しい、掛けて評判がよかった、可愛いと言われたこのメガネを大切にしようというわかりやすいものを作ろうと思ったそうです。そうすればいずれシンプルなラインのメガネの理解もでてくるだろうと。シンプルなラインのメガネにはあまりいい印象を持っていない人も多いのも事実なんですね。
また、シルモの展示会にも出展をしてきましたが、「嫌い」といわれることもあり、昨年は出展をやめたそうです。これは、日本国内では評価を得ても、海外ではそのまま評価されるかというとそういうわけではないからだそうです。日本と海外ではメガネに対する考え方も違い、自分たちはどんなメガネが作りたいかよくよく考えていこうと思ったそうです。たとえばヨーロッパではキュートではなくクールとかセクシーというイメージです。
それでも何回も出展してきたおかげで、ヨーロッパでも、ヨーロッパにはないデザインということで認めてくれる人たちも増え、特定の顧客も獲得してきました。
メガネのデザイナーさんといっても、一からモノ作りをする人たちにはこんな苦労や経緯があるのですね。そこから生み出されるカムロ(Kamuro)の作品は、一目で目を引くかわいらしさや楽しさに溢れています。こんなお話を聞くと、また違った思いでカムロ(Kamuro)のメガネを手に取ることができるのではないでしょうか?デザイナーさんたちの思いの詰まった1本、あなたもぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
メガネ通販 Oh My Glasses ではカムロ(Kamuro)はもちろん、他にも多数のメガネを取り扱っております。1回の注文で5本までの試着が可能でその中から気に入った1本を購入できるという便利なシステムがあり、お忙しい方にも大変ご好評をいただいています。こちらもぜひお気軽にお試しください!