レンズのくもりを防ぐメガネの曇り止め。種類がありすぎて何を選んだらいいのかわからないというあなたに、おすすめの曇り止め・曇り対策をご紹介。くもる原理やくもり止めの効果的な使い方までメガネ屋が解説します。
メガネが曇るのは何故?
空気中には水蒸気と呼ばれる、水が気体になったものがたくさん漂っています。空気は気温が高くなるほど、水蒸気を多く含むことが可能です。
しかし、冷たいレンズに空気中の水蒸気が当たると、それまで空気中に漂っていた水蒸気が冷やされて水滴となって出現します。このレンズについた小さな水滴が光を乱反射することで、白く曇って見えるようになるのです。
特に湿気を帯びた部屋は、空気中に漂う水蒸気の量が多くなるため、余計にメガネが曇りやすくなります。氷の入ったコップの表面に水滴がつくのも、寒い日に家の中を暖かくしていると窓に結露ができるのも、メガネのレンズが曇る仕組みと同じです。
曇りを防ぐにはどんな方法がある?
メガネを曇りを防ぐには、レンズに対策する方法、マスクに対策をする方法が考えられます。気になる手軽さ、実際の効果など、まずはそれぞれの特徴を比較してみてみましょう。
曇り止めを使う
まずは、いまお使いのメガネで手軽にはじめられる曇り対策をご紹介します。
クロスタイプ(コンパクト、繰り返し使用できる)
クロスタイプは、拭くだけで簡単にケアできる、曇り止め成分を浸透させたメガネ拭きです。レンズを拭くだけで長時間曇り止め効果を発揮。コンパクトで持ち運びしやすいのがうれしいポイントです。
シートタイプ(コンパクト、使い捨てだから衛生的)
シートタイプは、個包装のため、曇り止め液が乾きにくくなっています。クロスタイプと同じように、レンズを拭くだけで手軽に曇り止めの効果を発揮します。使い捨てなので、いつも衛生的にお使いいただけます。
スプレータイプ(ムラなく、広範囲に吹きかけられる)
スプレータイプは、レンズに薬液をサッと吹き付け、布などを使って拭き取ることで曇り止め効果を発揮します。液だれしやすい点、指全体で液体を伸ばさなければならないので、指が汚れることがデメリットといえるでしょう。
泡タイプ(液だれせず、より手軽に使える)
泡タイプも、スプレーと同じくレンズに薬液を吹き付け、布などを使って拭き取ることで曇り止め効果を発揮します。スプレーに比べると液だれしにくく、より手軽に使うことができますが、スプレータイプと同じく、全体に伸ばす際に指先を使うため、指が汚れるのがデメリットです。
ジェルタイプ(コンパクト、飛び散りにくい)
ジェルタイプは、レンズにジェルをなじませて最後に拭き取って使うタイプの曇り止めグッズです。一度塗れば長持ちするものもありますので、長時間メガネをかけ続ける方におすすめです。液垂れしないので水分を避ける素材のメガネフレームにも使えます
曇りにくいレンズに交換する
これから新しくメガネをつくることをお考えの方には、「くもり対策レンズ」がおすすめです。近視用や遠近両用など使用するご自身の生活にあったメガネをつくることができます。オーマイグラスがおすすめする「KUMORI 291コート」は、特別なメンテナンスが不要なくもりにくいレンズです。レンズの両面のくもりを抑制する特殊なコーティングにより通常レンズより優れたくもり低減性能を発揮します。
曇りにくいマスクを使う
マスクを着けたときの曇り対策は、顔とマスクの間に隙間を作らないことが大事。ティッシュを挟むなどの対策もありますが、マスク必須の毎日で、毎回やるのは大変です。メガネユーザーの方は、専用のくもりにくいマスクを使えば、いつでも快適に過ごすことができます。
最強の曇り対策は?
結局どれが効果的なのかわからないという方のために、一番くもって困りやすいマスクをつけた環境で実際に検証を行いました!検証に協力してくれたのはオーマイグラスTVに出演中の碇くん。
検証には
- くもり止めクロス
- くもり止めジェル
- くもりにくいマスク
- くもりにくいレンズ
- 普通のマスク
を用意しました。
普通のレンズ × 普通のマスク
まずは普通のマスクで検証。呼吸をすると当然のようにくもります。
普通のレンズ × くもらないマスク
くもらないマスクもマスクの上に鼻パッドを載せればほとんどレンズが曇りませんでした。
くもり止めジェル × 普通のマスク
差がわかりやすいように左側だけ塗っています。かなりこれだけでくもりにくいのがわかりますね。やや画像ではわかりにくいのですが、くもり止めのコーティング剤にムラがあるとレンズが乱反射することがありました。
くもり止めジェル × くもらないマスク
くもらないマスクを使うと、くもり止めを塗っていない方もほぼくもりませんでした。
くもり止めクロス × 普通のマスク
こちらも左側のみくもり止めクロスを使用しています。くもり止めクロスは特に反射などもありませんが、消耗が激しいのが難点ですね。
くもり止めクロス × くもらないマスク
くもらないマスクをつければ両方のレンズのくもりが防げます。
くもりにくいレンズ × 普通のマスク
普通のマスクでも一番効果的にくもりを防ぐことができました。
くもりにくいレンズ × くもらないマスク
レンズとマスク両方で防ぐことで、寒い屋外から暖かい屋内に入って思いっきり息を吐いてもまったくくもりません。
検証結果
最強の曇り対策は、曇りにくいマスクと曇り対策レンズのW使い!こうすればマスクをしているときも、していないときも、曇り対策はばっちりです。
オーマイグラスがおすすめする曇り対策レンズ「KUMORI291」はオーマイグラス東京各店で取り扱い中。一般的なレンズとKUMORI291を比べて、どれくらいくもらないのか体感できます。
オーマイグラスオリジナルの改良版くもり対策マスクも合わせてどうぞ。