「メガネは道具である」と考え、メガネの掛け心地や耐久性、日本人に合ったデザインを追及する日本が誇るメガネのトップブランド、999.9(フォーナインズ)。
最高純度の金の品質表示に由来する999.9(フォーナインズ)というブランド名は、完璧に最も近い999.9を常に求め、0.1%の可能性を模索するという姿勢からつけられました。
今回はそんな999.9(フォーナインズ)のメガネを支える、企業努力の生み出した結晶とも言うべき、象徴”逆R型ヒンジ”を紹介します。
逆Rヒンジ
画像引用元(999.9)
ヒンジというのは、フロントとテンプルの間(智やヨロイと呼ばれる部位)についている、金属製の部品のことをいいます。
メガネの変形で一番多いのは、メガネの横幅が広がってずり落ちやすくなることで、原因の多くは一番負荷が掛かる場所の智の部分です。
その問題の解として、試行錯誤の結果、最終的に999.9(フォーナインズ)が出した答えが、写真のように内側に膨らむ逆R型のヒンジでした。
横幅があり、比較的平面的な顔を持つ日本人にとって、メガネは着脱の際にフレームのサイド幅より広がり、装着した際には側頭部なじむことのが理想ですが、この逆R型ヒンジに弾力性を持たせることによってテンプルを外側に大きく開くようにし、理想を現実へとかしたのです。
999.9(フォーナインズ)は逆R型ヒンジの特許を持っていますが、その機能性は極めて高く、「あまりにも多くのコピーが一般化しているので、差し止めてしまうと、業界的に影響が大きいので黙認している」といった逸話まで存在する程なのです。
流石は999.9(フォーナインズ)といった所でしょうか、凄まじい影響力ですよね。
そんな999.9(フォーナインズ)の象徴として多くの主力商品に採用されている逆Rヒンジですが、最近ではその技術を応用した商品も出ているようです。
弾力性のあるS字パーツが3つ組み合わさったTW-50Tシリーズ
画像引用元(999.9)
超弾性チタン合金に切削スリットを入れ1つ1つが逆Rの働きをするS-80シリーズ
画像引用元(999.9)
進化を続ける999.9(フォーナインズ)のメガネですが、その躍進の裏には逆R型ヒンジがあることは間違いありません。
今回はそんな部品999.9(フォーナインズ)を支える逆R型ヒンジを紹介しました。
海外にはこのような機能に優れたヒンジは殆どないそうで、日本の技術力の高さを感じさせられますよね。
最近では安いメガネが人気ですが、個人的に日本製の優れたメガネがより普及すれば良いなと感じています。