「風立ちぬ」に登場する堀越二郎の黒縁丸メガネを鯖江の技で再現したモデルが大人気!

風立ちぬ

風立ちぬ

みなさんはジブリの映画「風立ちぬ」はご覧になりましたか?

アニメ監督宮崎駿さんの引退作品となった同アニメは、興行収入100億円を突破し、ここ数年でも大きなヒット作となりました。

そんな「風立ちぬ」に登場する人物、堀越 二郎は特徴的な丸メガネをかけた人物でした。今回は「風立ちぬ」と、それに登場するメガネ男子、そして堀越 二郎の黒縁丸眼鏡を再現したメガネについて紹介していきます。

目次

「風立ちぬ」とは

http://www.youtube.com/watch?v=-Q6pStcvr4U

「風立ちぬ」は、宮崎駿さんによる日本の漫画作品でした。「モデルグラフィックス」(大日本絵画)において、2009年4月号から2010年1月号まで連載され、この作品を原作としたアニメーション映画が2013年7月20日に公開されました。

実在の人物である堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品であるだけでなく、堀辰雄さんの小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれています。映画のポスターには両名の名を挙げており、「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と記されていました。

物語は、七試艦上戦闘機、九試単座戦闘機、零式艦上戦闘機の設計などを手掛け、航空技術者として活躍した堀越二郎の生涯が描かれています。二郎の子どもの頃のエピソードからスタートし、10代〜30代までを中心に、東京、名古屋、ドイツと舞台を移しながら物語が展開されます。二郎の航空技術者としての活動をベースに、ジブリ映画のオリジナル要素であるヒロイン・里見 菜穂子との恋愛シーンも盛り込まれています。ジブリの作品で恋愛面が強く描かれることは少なかったため、話題となりました。

作中に登場する黒縁丸メガネを再現

主人公の堀越二郎は、幼年期から黒縁の丸メガネをかけています。同作品を見ると、二郎がメガネ男子であることが強く印象に残ります。

鯖江を拠点に眼鏡の企画販売を行っているNOVAは、この黒縁丸眼鏡を再現しました。東京都の「三鷹の森ジブリ美術館」で販売されていおり、2度の追加注文があるなど好調な売れ行きとなっています。

今年1月にスタジオジブリ側から堀越二郎の眼鏡の生産依頼があったそうです。担当したNOVAの小林康之さんは、絵コンテ数枚と、鯖江市のめがね会館に展示されている昭和初期の丸眼鏡を参考に再現モデルをデザイン。フレームは当時使われていたセルロイド、レンズは現在ではあまり流通していないガラスを使用しました。

目と目の間がやや広い同モデルの形状も忠実に再現し、劇中の眼鏡を彷彿とさせるメガネに仕上がりました。テンプルには映画のキャッチコピーでもある「風立ちぬ、いざ生きめやも」のフランス語「Le vent se léve, il faut tenter de vivre」の文字が入っています。

人気を呼ぶ黒縁丸メガネ

制作はスムーズにはいかず、ジブリ側からはミリ単位の変更を求める注文が出た、というエピソードも。7月20日の上映スタート前に商品化することになっていましたが、サンプルのやりとりが約5カ月続き、最終的に形が決まったころには6月中旬となっていました。通常、量産には約3カ月の時間が必要になりますが、メガネ職人の協力を得て急ピッチで作業を進めたそうです。

職人の協力もあって、無事7月8日に30本を納品。売れ行きは好調で上映中に30本、10月にさらに30本の追加注文があるなど、人気を呼んでいます。NOVAによると、身に着ける用と、鑑賞用に買う人もいるそう。

NOVAは宮崎作品の一つ「紅の豚」でも、同作品の主人公がかける眼鏡をイメージした作品の制作を依頼されたそうです。この時はサンプルはできたものの、量産化できる品質には至らず断念することになってしましました。

眼鏡の価格は1万5750円。ジブリファン、メガネコレクターならこのアイテムの値段はけして高いものではないのでは?ぜひほしい!という方は、東京都の「三鷹の森ジブリ美術館」で販売されているそうですので、足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

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