こんにちは。
今回は、二股に分かれた珍しいテンプルで有名なメガネメーカー、Parasite(パラサイト)のメガネについてご紹介します。
Parasite(パラサイト)とはどんなメガネを生み出すのか
正式な名称は「PARASITE EYEWEAR(パラサイト・アイウェア)」。
2002年10月にパリのSilmo D'Or Award(シルモドールアワード:シルモ展)で発表され、画期的なデザインで注目を浴びたデザイナー、ヒューゴ・マーティンによる独特なメガネブランドです。
引用元:flickr
「アヴァンギャルド」という言葉がふさわしい先進的なメガネ、初めてそのフォルムを見る人にとって、メガネの、異形とも言える容姿に驚くかもしれません。
しかし、一度でもかけた事のある人は、テンプルの4つの腕で顔を包む斬新な構造が単なる思い付きのものではなく、 機能の追求から生まれた、純然な物なのだと気づくでしょう。
ヒューゴ・マーティンがこのような独特な形状のメガネを創り出したのは、どんな姿勢や体勢でもずれないようなメガネを作ってほしいと、クライマーの友人に頼まれたこときっかけです。
そして、メガネにおけるその斬新なアイデアは、デザインだけではなく、機能性をも兼ね備えていて、フランス国内のみならず、世界中で高い評価を得ており、幾多のグランプリを受賞しています。
アジア最大級のメガネ商談展であるIOFT(International Optical Fair Tokyo)では、2005年と2007年に「アイウェア・オブ・ザ・イヤー・スポーティーカジュアル部門」でグランプリを受賞、さらに「monoスーパーグッズ・オブ・ザ・イヤー2005」スポーツ・ファッション部門及びデザイン賞を受賞しました。
デザインと機能性を両立させた、進化し続ける次世代メガネが「Parasite(パラサイト)」です。
Parasite(パラサイト)のメガネのテクノロジー
さて、Parasite(パラサイト)のメガネは以上のように、独特な形状をしていることが特徴です。
では、なぜこのようなフォルムを生み出したのでしょうか。
「ダブルアーム」と呼ばれる二股に分かれたテンプルは、通常の耳にかけるのではなく、こめかみにはさんでかけることが、Parasite(パラサイト)のメガネの最大の特徴です。
耳にかけることがないのに顔にフィットする秘密は、まさにこの「ダブルフレーム」にあり、片側2本のテンプルがしっかりと顔をホールドするのです。
下のテンプルがこめかみのすぐ下あたりでかけると、しっかりとフィットします。
このメガネは、斬新でスポーティなルックスをもたらすと同時に、いかなる姿勢でもフィットするように作られているのです。
もうひとつの特徴として、メガネのレンズが、リムから一部分離していることも特徴として挙げられるでしょう。
これは、視界を裸眼に近づけ、メガネをかけたときの視界の歪曲を最小化するのです。
このことは、メガネがずれないことと並んで、メガネをかけるうえで重要なことであり、スポーツをするときはもちろんのこと、車などを運転するときにはとても大切な要素です。
Parasite(パラサイト)のメガネは、ダブルフレームが主流なのですが、近年は、二股になっていない、通常の形である「モノフレーム」も市場に投入しています。
引用元:Parasite Eyewear公式facebook
顔を包み込むようなフィット感は、オーソドックスなテンプルスタイルでも、ダブルアームに引けをとっていません。
加えて、シャープな未来的なデザインだけでなく、高い機能性も進化しています。
メガネの鋭利なフォルムはケミカルエッジングによるもので、Parasite(パラサイト)のすべての素材は「スティールスキン」という、柔軟性に富んだオリジナルのステンレス素材で作られています。
フレーム裏側にある模様のような溝は単なる装飾とは異なり、極限まで軽量化した証拠です。
またレンズ部分は装着によってしなるフレームに左右されないために、フローティングレンズ構造になっており、デザインの根本は、あくまでも機能だという事が明確でしょう。
このように、Parasite(パラサイト)のメガネは常に進化を標榜し、独自の路線を歩みつつも、機能性を第一に考えるブランドとして、世界的な評価を得ているのです。