メガネかコンタクトレンズのどちらかの処方箋を持っていれば、処方箋がない方のメガネなども作れそうな気がします。しかし、処方箋が別々に出されるのには理由があり、載っているデータも違うのです。それは、メガネとコンタクトの使い方が異なるためです。ここでは、違いの理由を説明します。
コンタクトレンズとメガネの処方箋の内容は同じではない
コンタクトレンズやメガネを作る場合には、基本的には眼科で書いてもらう処方箋が必要です。特に、初めてコンタクトなどを入れるときにはきちんと視力を測っておいた方がトラブルは少ないでしょう。処方箋は同じ人の目の状態にも関わらず、コンタクトとメガネでは内容が別物となっています。
コンタクトの処方箋でメガネが作れないわけではないのですが、正確性ではメガネ用に作られたものより劣るのです。そして、それぞれの処方箋には、コンタクトやメガネを作るために必要なデータが記載されています。メガネで使うデータが、コンタクトの処方箋には載っていないということがあるからです。これはコンタクトとメガネが同じ視力を矯正するのに使用する器具だといっても、使い方が大きく違うからです。
コンタクトは目の中に入れて、角膜にぴったり添わせて目の焦点を合わせます。それに対して、メガネのレンズの位置は目からだいぶ離れています。そこで必要となるデータも異なってくるのです。
メガネとコンタクトを同じ処方箋で作ってはいけないデータの違い
メガネとコンタクトは両方とも、目の中に入ってくる映像という光を屈折させて、網膜にピントをきちんと合わせることで視力を矯正します。その屈折という光の曲げ方の程度は、レンズと網膜の距離によって変わります。
コンタクトは角膜の位置にありますが、メガネはそこから約12mm離れています。それだけ距離が違えば、矯正度も変わってくるのです。 また、コンタクトは目の中に入れるので、かぶせる角膜のカーブがどの程度なのかというデータが必要になります。これが違うと、特にハードコンタクトでははずれやすくなったり、角膜に傷が付いたりする可能性が出てきます。
メガネではカーブの数値はいりませんが、レンズとレンズをブリッジでつないでいるので、瞳孔間距離という目と目がどれほど離れているかというデータが必要です。これを知っておかないと、レンズの焦点と目の位置がずれてしまうからです。どちらか一方の処方箋があれば、矯正するための数値を大体出すことはできます。
しかし、代替えの利かない項目は測らなければならず、視力は少し違うだけでも眼精疲労や頭痛の元となります。できるだけメガネやコンタクトは専用の処方箋で作るようにしましょう。
メガネの度数はコンタクトレンズより弱め?強め?
メガネの度数をコンタクトの視力から割り出す場合には、コンタクトよりも強くするのが一般的です。目から離れている分、矯正度も上げなければコンタクトと同じ見え方にはできないのです。もともとの矯正度がそんなに強くなく、屈折度の低いメガネレンズを使用するなら、コンタクトと度数を同じにしても、ほとんど差はありません。
しかし、屈折度が高いレンズで同じ度数だと、メガネのほうがぼやけて見えるのです。コンタクトを使用しながらメガネも持ちたい場合、コンタクトより強くすれば良いかというと、一概にはいえません。メガネはコンタクトと違って矯正度が高くなればレンズも厚くなり、そのために視界のはしが見えづらくなるといった不具合や、見た目の変化があります。
また、コンタクトを愛用している人がメガネを作る場合は、家でしか使わないなど用途が限られていることもあるからです。家でパソコンを使用する際だけにかけるメガネがコンタクトと同じ度数では、疲れ目になりやすくなります。同じ度数のみにこだわらず、使用状況を考えて、適切な度数を選ぶと良いでしょう。
メガネとコンタクトは専用の処方箋で
メガネとコンタクトは両方とも眼科で処方箋が出されますが、内容には少なからず違いがあります。コンタクトのデータでメガネをそのまま注文してしまうと、考えていたものとは見え方が異なるものができあがるかもしれないのです。
そして視力は、ピントが合っているかどうかだけではなく、頭痛や肩こりの原因になることもあるデリケートなものです。できるだけメガネにはメガネ、コンタクトはコンタクトの処方箋で作るようにしましょう。
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