3Dメガネと映画についてです。
最近の映画は3D映画でメガネをつけてみるのが当たり前になってきましたね。少し前には映画タイタニックが3D用にリメイクされて話題になっていましたね。
この3D映画、2005年のチキンリトルという1943年に作られた映画が3D化されたのが始まりのようです。その4年後、「アバター」がメディアに注目されたことで、爆発的な3D映画の人気がでてきました。
最近では、「ベルリン天使の詩」で有名なドイツ映画の大物監督、ヴィム・ヴェンダースも2011年のベルリン映画祭で「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」というすばらしい映画を3Dで制作しています。
映画「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」より
画像引用元(flickr)
ストーリーや会話がほとんどない映画でピナ・バウシュの生徒らによるダンスの映像で作られています。すばらしい立体映像で、踊りを通して身体表現を様々な角度から豊かにしようとした作品です。
またフランス映画でも、有名なアニメ映画監督、ミシェル・オスロが同じ映画祭で「夜のとばりの物語」を3Dで発表しました。
1年前の3月にはワンピースの映画が3D化されて作られるなど、アニメ映画でもこれからどんどん3D映画化が進んでいきますね。
3D映画とメガネ
さて、そんなアツい3D映画ですが、メガネをかけている人はどうなのでしょうか?メガネをかけているけど3D映画って見れるの?とお思いになる人は多いかと思います。
結論から言うと、今お使いになっているメガネの上から3Dメガネをかけることができます。ワーナーマイケルシネマズもトーホーシネマズも今のメガネの上から3Dメガネをかけて映画をお楽しみいただけます。
3D映画用メガネ(real D)
画像引用元(Flickr)
またワーナーマイケルシネマズやトーホーシネマズでは使った3Dメガネはそのまま持ち帰ることができ、次回もその3Dメガネをもってくると嬉しい100円引きで映画を楽しめます。
この3Dメガネ、色々な種類があって、子供用の3Dメガネ、メガネの上に3Dメガネをかけたくない人のためのクリップ・オン(お使いのメガネのレンズの上に3Dメガネのレンズをかぶせるタイプのメガネ)など選ぶこともできます。
3Dメガネのキホン
以前使った3Dメガネを別の映画館で使おうとしたら断わられてしまった!ということがありませんか?
実は、この3Dメガネ様々な種類があるのです。
そもそも、3Dメガネとは左右の目に異なる映像が入るように設計されています。すなわち左目には左目用の映像が、右目には右目用の映像が見えているのです。スクリーンに見える映像の制御方法が異なる3Dメガネ同士で違うので全ての3Dメガネが全ての映画館で使えるわけではないのです。
三種類の3Dメガネ
そんな3Dメガネには三つの種類があります。
まずはシャッター方式で偏光するメガネです。詳しい説明は抜きにして、肝心な点は、このメガネは「XpanD」という上映システムを採用している映画館で見ることができます。
このメガネ、中に電池や駆動装置を内蔵しているため若干重たいですが、今のところ日本では最も普及しているものの一つです。
簡単に言うと、左目用の映像と右目用の映像が交互に沢山映写されるのです。左目用の映像が映っているときには右目用のグラスには何も映らず、右目用の映像が映っているときには左目用のグラスには何も映らないという仕組みになっています。
2番目には偏光グラス方式というものです。このメガネは「IMAX3D」、「Real ID」という上映方式を採用している映画館でみることができます。
最後にDLPプロジェクターという方式のメガネです。これはDolby 3Dという上映システムを採用している映画館でみることができます。
このように、映画館がどんな上映方式を採用しているかでどの3Dメガネを使うかが異なってきます。もっている3Dメガネが対応しているかどうかは事前に映画館を調べるか、店員さんに聞いてみることをお勧めします。
これから、どんどん3D映画がつくられていきます。
映画界の巨匠ヴィム・ヴェンダースももう2Dに戻ることはない、と衝撃的なことを言っています。
映画界の3D化の動きはこれからもどんどん面白くなってきそうですね。
ヴェンダース監督
画像引用元(『映画Pina/ピナバウシュ踊り続けるいのち』公式サイト)