丸メガネの魅力と、そのイメージに合うファッション小物たち(前編)

こんにちは、メンズファッションブロガーのMです。最近すっかり丸メガネにハマってしまい、つい先日、OMGのオリジナルブランドである『+omg』のスティーブというモデルを購入しました(詳細はこちらのBlog記事を参照されたし)。

ところで丸メガネというと皆さんどんな印象をお持ちですか?

(1)クラシック
(2)知的
(3)クリエイティブ
(4)ユニーク

こんなところでしょうか?

日本の場合、丸メガネというと明治時代から昭和初期の頃の人たちがかけているイメージが強いことから(1)の印象を持つ方が多いですよね。また作家やアーティストがかけているイメージも強いことから(2)(3)の印象を持つ方も結構いらっしゃるようです。さらにコメディアンが少し大きめの丸メガネをかけていることから(4)のイメージを持っていらっしゃる方もいますよね。

いずれにしても、かけるだけで“個性的”あるいは“雰囲気がある”そして“頭が良く”見える(笑)のが丸メガネの特徴。それだけにせっかく丸メガネを着用するのであれば、それに合う洒落た小物を持ちたい。ということで今回は、私物を題材に「丸メガネに合う小物」を紹介するという掲載3回目にしてやっとファッションブロガーらしい内容にしたいと思います(笑)。

丸メガネのイメージに合う小物たち

今回ご紹介する小物については一番上の写真をご覧ください。左から時計回りに「革靴」「ボールペン」「ポケットティッシュケース」「ポケットウォッチ」、そして最も手前にあるのが今回ワタクシが購入した丸メガネです。ではなぜこれらをチョイスしたのか。その理由を一つ一つ説明していきますね。

まず「革靴」ですが、“クラシック”というキーワードからこの靴を選びました。こちらは『Nettleton(ネトルトン)』というアメリカのブランドが30年以上前に製造した、いわゆるヴィンテージシューズ。デザインは非常にクラシックなウィングチップ。

1960年代のアメリカのホームドラマで出てくるお父さんが、スーツスタイルやジャケパンスタイル、あるいはセーターにジーンズと幅広いスタイルに合わせていたデザインの靴です。特徴的なのが使用している革。これは「コードヴァン」という馬のお尻の一部から採れる革で、履きこんで磨きこむほど深い皺と美しい艶が出てくることから、“革の王様”“革の宝石”と呼ばれています。

写真だとわかりにくいかもしれませんが、とても美しく味わいがあります。ベーシックなデザインに30年以上経っても魅力が色褪せない革。こうした組み合わせの靴だからこそ、“クラシック”なイメージの丸メガネに是非合わせたいですね。

次に紹介するのはボールペン。こちらは丸メガネの持つ“ユニーク”というイメージと合うように選んでみました。普通であればモンブランあたりの歴史とステータス感のあるボールペンを選ぶのかもしれませんが、それでは当たり前すぎて面白くありません。

ということであえて木製のボールペン。材質は「チークこぶ杢」。チークはマホガニーと並ぶ優良高級材として様々な用途に用いられる世界三大銘木のひとつで、高級客船クイーン・エリザベス2世号のブリッジや内装にも使用されているそうです。

杢(もく)とは装飾性の高い美しい木目の紋様のことで、樹木の根の近くにできる瘤(こぶ)を挽いた際に現われる木目模様を瘤杢 (こぶもく)と言うそうです。チークがこぶになることは大変珍しいということで、そういう意味でも“ユニーク”かと。

そしてポケットティッシュケースは“クリエイティブ”というイメージに合うように。実はこれ、クロコダイルの革を使っています。「ポケットティシュは持ちたいけど、ビニールに入ったチープな状態では持ちたくない」と、アレコレ探したものの既製品では見つからず、知り合いの職人にオーダーしたもの。「無いモノは作る」というところが“クリエイティブ”っぽくないですか?

そして最後にご紹介するのがポケットウォッチ。懐中時計ですね。こちらはアメリカにあった「ILLINOIS WATCH CO.(イリノイウォッチカンパニー)」というメーカーが、およそ100年前に製造した、いわゆるアンティークウォッチ。

ケースはシルバー製で独特の鈍い光沢を放っていて、持っているだけで“知的”に見える逸品。ちなみにワタクシ、夏場はほとんどポケットウォッチを使用しています。というのも腕時計だとベルトの部分が汗でベタついて気持ち悪いので。その点、ポケットウォッチならポケットにしまっておけるのでベタつくことがありません。という実用的な面もあるのですよポケットウォッチ。

さてワタクシの私物を題材にした「丸メガネに合う小物たち」は如何でしたでしょうか?いずれも個性があり、しかし互いに引き立たせ合う懐の深さを持ったモノばかり。


M
メンズファッションブロガー。1965年生まれ。中古レコード店、新聞社、出版社、電機メーカー勤務などを経て45歳の時に独立。現在は月に3万5千人が訪れるブログ『Mのブツ欲日記』を運営。メガネ歴35年以上のベテランでもある。最近はブログ執筆の傍ら、株式会社三越 伊勢丹が運営する伊勢丹新宿店や、アマゾンジャパン株式会社が運営する通販サイトAmazon.co.jp とコラボレーションしてドレスシューズを製造販売するなど、ファッションアイテムの企画も手がけている。

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