英オクスフォード大学が、視力を失った人のための視力改善メガネ「Assisted Vision」を研究・開発中

Assisted Vision

Assisted Vision

メガネといえば、まず多くの人が最初に思い浮かべるのは視力の矯正器具としての役割だと思います。

最近ではファッションやそれ以外の目的も登場してきていますが、それでもやはり大元は視力の矯正。ですが、イギリスのオックスフォード大学で、そんな前提を覆す研究が行われています。

それは視力を失った人の視力を改善するというもの。レーシングや視力回復コンタクトなど、視力を回復するための手法は耳にしたことがありますが、失った視力を改善する、とは一体どういったものなのでしょうか。

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視力改善眼鏡「Assisted Vision」

現在、オクスフォード大学が研究・開発を進めているのは、視力を失った人の視力を回復させるという視力改善眼鏡「Assisted Vision」。有機発光ダイオード(OLED)を使ったディスプレイやカメラを搭載していて、これにより掛けている人は色や距離感を識別できるようになるというもの。

ディスプレイに有機発光ダイオードを使うことで、「Assisted Vision」のユーザーは色の違いや強弱を識別できるそうです。それだけではなく、見た”物が動いているのか、静止しているのかも分かるようになるんだとか。

「Assisted Vision」にはヘッドフォンや、テキストを音声化するソフトウェアもついていて、それらを活用すると道案内や路線バスの系統を認識できるようになるそうです。

オックスフォードの研究チームは、盲目の人の75%が光を感知できるという点に着目したそうです。「Assisted Vision」は2つのカメラ、ジャイロスコープ、コンパス、GPSを搭載していて、それらからのデータがセンサーに集められます。

集められたデータから、センサーはユーザーの10センチ以内のものの動きや方向などをとらえることができるようになります。研究チームによると、この眼鏡は白内障や、黄斑変性、糖尿病網膜症などを患っている人に特に有効だとのこと。

しかも、使用するにあたっては特殊な訓練などは必要ないそう。眼鏡の外観は普段目にするメガネと、大きな違いはないといいます。どういった体験になるのか気になるところですが、テクノロジーの力で失った視力を取り戻せる実現するならすごいことですよね。

Assisted Vision」は、約1年後、2014年末に商品化される見込みだそうです。

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