アニメ、ゲームのキャラクターとハイブランドのコラボ!PRADA(プラダ)のサングラスをかけたヒロインたち

(Photo: PRADA OFFICIAL WEBSITE)

アニメやマンガが、オタクだけのものだったたのも、今は昔のこと。国際的に評価される日本の文化ソフト「クール・ジャパン」の一大コンテンツとして、いまや世界中から熱い注目を集めています。

すでに、アニメ・マンガとファッション・ブランドがコラボするのは、日本では当たり前になっていますが、世界的ハイブランドも多数、日本のアニメ・マンガとのコラボ企画を打ち出しています。

実はハイブランドとして有名なPRADA(プラダ)もこうしたカルチャーとコラボし、アイウェアを発表しているのです。

 

目次

世界のハイファッション・ブランドに注目されるクールジャパン

日本のアニメ・マンガは、海外のサブカルチャーやハイファッションのヴィジュアルイメージを積極的に取り入れ、独自に発展させてきました。それは原宿に代表されるストリートファッションや、やがてはハイファッションにまで影響を与えるようになります。2000年代以降に見られる海外のハイブランドとのコラボレーションは、このコンテンツがファッションに与える影響を、彼らが明確に理解していることを意味します。

LUIS VITTON(ルイ・ヴィトン)やChristian Dior(クリスチャン・ディオール)は、いち早く「アニメ・マンガに着想を得たデザイン」を発表してきました。しかしいまでは、実際のキャラクターたちとの直接的なコラボレーションが実現しています。

今年1月には、GUCCI(グッチ)と「ジョジョの奇妙な冒険」がコラボ。空条徐倫やブチャラティ、アバッキオといった人気キャラクターがモデルとなって、NY5番街をはじめ世界70店舗以上のディスプレイを飾りました。5月には、LUIS VITTON(ルイ・ヴィトン)が衣装デザインを手がけた初音ミク主演のボーカロイド・オペラ「THE END」が、東京で上演されています。

the end
(「THE END」の初音ミク、オフィシャルサイトより)

しかし、海外のハイブランドの中で、こうした「キャラクターの衣装デザイン」を最初に手掛けたのが、PRADA(プラダ)のチーフデザイナ-にして三代目ミウッチャなのです。

 

ファイナル・ファンタジーのキャラがPRADA(プラダ)のモデルに

ミウッチャ・プラダが、最初に日本のアニメキャラの衣装デザインを手がけたのが、2007年のアップルシード・シリーズ劇場版CGアニメ「エクスマキナ」(監督:荒牧伸二)です。主人公デュナンの衣装を2点、デザインしました。プロデューサーにジョン・ウー、音楽監修に細野晴臣を迎えるなど、分野を超えて世界に名を馳せる才能を集めたこのアニメにミウッチャも参加し、アニメとハイファッション・ブランドの初の本格的コラボとして大きな注目を集めました。

さらに2012年には、ファイナル・ファンタジーXXIII-2のキャラクターが、PRADA(プラダ)の2012年春夏メンズコレクションのモデルに起用されました。これは、英国の男性ファッション誌「Arena Homme+(アリーナ・オム・プラス)」が「ディレクションと逃避主義」をテーマに企画したもの。ライトニング、ホープ、ノエル、スノウ、サッズといった人気キャラが、ゲームのコスチュームを脱いで、PRADA(プラダ)ファッションへ身をつつみ、紙面を飾りました。

(photo: Arena Homme+ Face Book)

約一名、女性キャラが混じっている気がしますが…これもPRADA(プラダ)の革新的提案でしょうか?

 

自分たちのMANGAヒロインをつくろう

こうしたアニメ・マンガへの関心から、PRADA(プラダ)は「デザインのインスパイア」「キャラクターとのコラボ」の、さらに先に進みます。2010年に開催された「スウィング・マンガ・コンテスト」で、同年発表された「スウィング・コレクション」のサングラスをかけたヒロインのマンガを公募しました。

世界中から作品を募ったこのコンテストは、もはや「クールジャパン」の概念を超えた、PRADA(プラダ)のイメージを体現するヒロインを生み出す、新しいクリエイションといえます。

 

「PRADA(プラダ)」という「色メガネ」を通して見る世界

数あるファッションアイテムの中から、ヒロインの条件として、なぜサングラスが選ばれたのでしょうか?「色メガネで見る」とは、「先入観や偏見でものごとを見る」こと。一般的に良い意味では使われませんが、逆にいえば「色メガネ」とは「その人のもつ価値観」のこと。

「PRADA(プラダ)」という価値観を通して世界を見るヒロイン、PRADA(プラダ)が提案する新しい女性像を、サングラスというメタファーを用い、「マンガ」というツールで描こうという試みといえるでしょう。

2010年の秋冬コレクションに登場したこのスウィング・サングラス。1950年代のフォルムと90年代のシンプルなプラダ・スタイルを融合させており、釣り上った形状を柔らかなファルムでエレガントに見せるこのスタイルは「キャッツアイ・サングラス」とよばれます。

(Photo: PRADA OFFICIAL WEBSITE)

「これをかければ、あなたもPRADA(プラダ)ヒロイン」?「スウィング・コレクション」のサングラスは、「PRADA(プラダ)」という価値観を身にまとうための変身アイテムになのかもしれません。

やがてPRADA(プラダ)の出版物に登場するという「スウィング・コレクション」のヒロインたち。都市生活とファッション文化の革新的な融合を提案してきたPRADA(プラダ)のサングラスを、どんな形で見せてくれるのでしょうか?クール・ジャパンならぬクール・プラダを体現する彼女たちの活躍が、楽しみですね。

Oh My Glassesでは、漫画のヒロインにも負けないカッコよさ、美しさでPRADA(プラダ)を愛用するおしゃれセレブを特集しています。彼女たちを参考に、PRADA(プラダ)・サングラス・ヒロイン目指してみてはいかがでしょうか?

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次