(Some rights reserved by Daniel C Bentley)
そのデザインを見ると思わず「可愛い!」と呟いてしまうデザインが多い、kate spade (ケイト・スぺード)。シンプルなシルエットに、カラフルな生地を使ったバッグ。雑貨やアイウェアに靴など、様々な可愛らしいデザインの商品が女性達の人気の引きつけています。
今回は女性を虜にしてやまないブランド、kate spade (ケイト・スぺ―ド)の歴史をご紹介します!
kate spade (ケイト・スぺード)の始まり
キャサリン(ケイト)・ノエル・ブロスナンは大学卒業後、ニューヨークに拠点を置く雑誌「マドモアゼル」のアクセサリー担当の編集者として働いていました。当時のファッション業界にはスタイリッシュで洗練されたバッグがなかなかないことに不満を感じていたケイトに、恋人のアンディはこう言います。
「君はハンドバッグが大好きだから、バッグの会社を始めたらどう?」
その言葉にケイトは自分のブランドの設立を決意。これが後のkate spade(ケイト・スペード)の始まりでした。この後アンディは、ケイトのビジネスパートナーとして、また夫として、彼女を支えていくことになります。ちなみにアンディはこの時、紳士服の販売員をしていたのだそうです。
91年、ケイトは「マドモアゼル」誌を退社。退社後はバッグのスタイル、素材、ブランドを設立するために必要な経費などさまざまなリサーチを行い、いよいよ93年バッグのブランドkate spade (ケイト・スぺード)をスタートさせます。ブランド名はケイトのファーストネームと、アンディのラストネームを組み合わせたものでした。
女性が求めるバッグとデザイン
シンプルで実用的、それでいて女性の心をつかむ色合いやデザイン。「使い勝手とお洒落」を見事に両立させたkate spade(ケイト・スペード)のバッグは、瞬く間に人気を呼ぶことになります。ファッション誌での経験から、女性がどのようなバッグを求めているのか、ケイトはよく知っていました。
(PHOTO:Kate Spade New York facebook)
96年、ニューヨーク・ソーホーに初のショップをオープン。98年にはロスやボストンにもショップを開き、同年ケイトはCFDAのアクセサリーデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞します。
そして、レインコート、パジャマ、スカーフ、手袋とラインも拡大、98年ステーショナリー、99年シューズ、メンズラインであるジャック・スペード(メンズのラインのデザインは、夫であるアンディが担当)、2001年アイウェア、2002年コスメ、2004年インテリアと、様々なジャンルに進出していくことになります。
買収と創立者の辞任
2006年11月、リズ・クレイボーン社がkate spade (ケイト・スぺード)を買収。この時には買収されてもデザイナーとして残るという契約をしていたふたりでしたが、2008年7月、アンディとケイトはkate spade(ケイト・スペード)から去ることを発表。
「とても難しい決断でした。辞めるのは非常に悲しいことですが、私達の選択は正しいと信じています」「一緒に旅行するなど、より多くの時間を娘と過ごしたい」
とコメント。
自らが立ち上げたブランドを去るという決断をしたふたりの心境は想像するしかできませんが、家族と共に過ごす時間を優先したいというコメントに、ずっと女性の為のデザインをしてきたデザイナー、kate spade(ケイト・スペード)らしさも感じます。
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2007年、リズ・クレイボーン社は「ブランドを若返らせる」ということで、バナナリパブリック、BURBERRY(バーバリー)でその手腕を発揮したデボラ・ロイドを新たに迎え、デザインや広報活動、経営面までを統括するクリエイティブディレクター兼共同社長として就任。ロイドを迎えてからのkate spade(ケイト・スペード)は、従来のラインに加えてアパレルやフレグランス、新たなコスメなど、新たな展開を始めています。
「使い勝手とお洒落の両立」で女性の心を捉えるkate spade(ケイト・スペード)は、アイウェアもたくさん揃っています。是非、ご覧になってみてはいかがでしょうか?