「顧客体験が第一」という姿勢を崩さず、新しいことに取り組むメガネドラッグの歴史と想い

株式会社メガネドラッグは1972年に創業したメガネ量販店。Oh My Glassesのブログの読者の方であれば、桃太郎をモチーフにしたロゴマークに見覚えがある方や、実際に店舗に足を運んだ覚えのある方が多いのではないでしょうか。

メガネドラッグは関東に出店している70の店舗が、Oh My Glassesの提携店舗となっています。Oh My Glassesを通じてメガネを購入した方も、メガネドラッグを訪れれば、実店舗でのフィッティングやアフターサービスを受けられるようになっています。

今回、Oh My Glassesの編集部は、メガネドラッグ取締役、壷井尚氏にお話を伺いました。

目次

メガネドラッグの創業

『弊社は1972年に創業されました。私が入社したのは、1976年。メガネドラッグの創業者は社名の通り、薬局を経営していました。ある日、創業者がメガネを作りに眼鏡屋に行くと、とても眼鏡が高かったので、「安くしてくれないか?」と頼んだそうです。

ですが、メガネは安くできないと言われてしまった。今は眼鏡の安売りが当たり前になってきていますが、当時は違ったんですね。自分で眼鏡について色々調べてみると、眼鏡は利幅が大きいということがわかった。それで利幅を下げて、自ら安く販売を始めたのが創業のきっかけです。薬の販売も継続していたのですが、安さゆえにメガネがどんどん売れるようになり、今では薬は扱っていません。

私が入社してから、会社の業績はずっと伸び続けていました。中国製のものを安く売るように、安いものを安く売るのは当たり前のことですが、私たちが実施してきたことは異なります。当時、高く売られていた同じものを安く買うことができるようにしたため人気がでました。』

メガネドラッグの競争優位

『工場に集中加工システムをいち早く取り入れたことがメガネドラッグの業績を伸ばすことに一役買っています。速く大量に上質な商品を販売するためには仕上がりの標準化が必要でした。当時は、加工機の精度が今ほど高くはなかったため、工場に技術者を集め高度な加工を行なうことで商品のレベルを均一にすることができました。そこでコストを削減できていたのです。集中加工は当時、良いビジネスモデルで、このシステムのおかげで安く販売することができていました。

また、加工と販売を分業することで精度を高く保つ役割も果たしていました。加工する人と、販売する人が同じだと、チェックがうまくできませんし、妥協が生まれてしまう可能性もあります。集中加工システムにより、加工場と店の双方でチェックが行われる仕組みとなっていました。』

近年は眼鏡業界の変動期

『ここ10年は眼鏡業界の変動も激しく、業界自体もシュリンクしてきています。低価格の商品が増え、中国製でもいいというお客様も増えてきています。「良い物を安く」ではなく、「そこそこのものをさらに安く」というように消費者の意識が変わってきているように思います。デフレなどの経済状況もありますが、中国産など海外製品の質が上がってきていることも要因として考えられそうです。

中国の工場で薬品を使って艶を出した眼鏡と福井県の鯖江で職人さんがひとつひとつ磨き上げた眼鏡では、間違いなく違いは存在しているのですが、その違いは消費者には分からないものになってきています。

ただ、製品のサイクルは安いもののほうが短い。1万円の製品を購入して、1年で消費し、3年毎に新しい眼鏡を買うのと、3万円の眼鏡を3年間使いつづけるのはどちらがいいのか。きちんと検査を実施し、フィッティングをすると、それはどうしてもコストに跳ね返ってきます。私たちはしっかりとお客様に合った、長く使い続けられる眼鏡を提供していきたいと思っています。』

眼鏡はフィッティングが命

『メガネドラッグの哲学として、「フィッティングが肝」だというものがあります。眼鏡がフィッティングできないようなフレームは販売いたしません。他店でご購入されたものも弊社で調整させていただいたりもしますが、調整しきれないこともあります。事前にお客様と話をし、適切な眼鏡を販売したいと思っています。お金を支払っていただく以上、見え具合とかけ心地が合ったものを身に着けていただきたいと思います。 』

顧客満足度を向上させるための店舗前洗浄

『メガネドラッグでは店舗の前に洗浄機を設置しています。これは業界に先駆けて弊社が初めて導入したものです。メガネドラッグとしては店内に入りにくい方にも自由に使ってもらいたいという思いで、この機械の提供を行なっています。水も常に綺麗に保たれるように配慮し、忙しい時期では、専属の水を入れ替える担当を決めていたりもしました。創業者がたまにチェックを行っていて、汚れていると社員が随分と叱られていたものです。』

『今でも洗浄機の設置は続いていて、創業者の思い入れがずっと続いています。洗浄台そのものにも工夫をこらしていてオリジナルで作っています。最近だと周囲が暗くなってくる夕方からの照明をLEDで明るくするなど環境への配慮も行なっています。頻繁に眼鏡の洗浄のためにご利用されるお客様もいらっしゃいます。地域と結びつくためのサービスとして、継続していきたいことのひとつです。』

顧客体験が第一

『メガネドラッグには、お客様からのお礼状やお礼のメールがたくさん届きます。キャビネットにお客様からの手紙が溜まってしまうほど。ウェブサイトにお客様紹介のコーナーを設け、毎月掲載を継続しています。

お礼のご連絡をくださる方にはジュニア層が多いです。お子さんに対しては親御さんが安心して私たちに眼鏡選びを任せられるよう、安心サポートを開始しました。子どもの時期は度が変化しやすいですから、度が変わったりしても、一年間であれば、全部包括して対応するというのが、ジュニア安心サポートです。

これは眼科のお医者さんにも「安心して処方箋を出せる」と喜ばれています。店舗によっては「眼科のお医者さんが出した処方箋ですから」と対応してくれないといった話を耳にすることもあります。そういったことのないよう、眼科のお医者さんと一緒になって高校生までサポートしております。』

新しいことをやっていく意識

『眼鏡というものはきちんとしたものがあるべきだという考えを私たちは持っています。しかし、インターネットを通じての販売は避けて通れないことのひとつ。インターネットを通じての提供を、自分たちでやらなくても、Oh My Glassesと提携することで、O2Oという形で協力体勢がとれればと考えています。

メガネドラッグと、Oh My Glassesの強みは補完的です。お客様に対して、新しい眼鏡の買い方を提案できているのでは、と思います。お客様のライフスタイルに合わせていくために重要なこと。じっくりフレームを選びたいお客様もいらっしゃいます。また、地方都市でどうしても店舗まで行く時間がないから通販で購入したいという方も。

眼鏡のレンズ度数に関しては、専門的なアドバイスが必要な部分が多くなっています。通販では買いたいけれど、調整もしたいという方向けに、Oh My Glassesとの提携は効果を発揮すると思っています。うまくお互いを補い合ってお客様の満足度を高められるようにしていきたいですね。』

(インタビュー終了)


お客様の体験が第一という姿勢を崩さず、多くの人に愛されるメガネドラッグ。Oh My Glassesもメガネドラッグと一緒に、素敵な体験をお客様に提供できるようにしていきたいと思います!

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