メガネを扱っているとよく分かるのですが、メガネって実はかなり奥が深いんです。
今日はそんなメガネの部位の中から「テンプル」について紹介します。
テンプルって?
引用元(http://blogs.yahoo.co.jp/xghdy304)
テンプルとは別名「つる」とも呼ばれ、メガネのフレームの側面の部分です。
テンプルの語源は「こめかみ」の意味を持つテンプルという英語からきており、この部分は、メガネを力学的に左右から支える役割と、モダンと呼ばれるテンプルの先の部分と一体となって、耳に重量バランスを分散差させる役割を果たしています。
テンプルは掛け心地を追求するために柔らかい弾力性が求められていて、形状記憶の機能など、機能性も求められているため様々な研究開発がなされている部分です。
最初はなかったテンプル
じつはこのテンプル部分は、初期のメガネにはありませんでした。
視力を補う目的としてのメガネの一番最初のレンズは13世紀頃に発明された、リーディングストーンというもので、本の上にのせて使う、拡大鏡のようなものでした。
そこからメガネが発展し、皆さんが知っているメガネの形になったのは、17世紀頃になってからなのです。
その間は、リーディングストーンとしてのメガネをもっと便利にしようと、二つのレンズの付いたタイプが発明されたのですが、テンプルがなく、もっぱら手で抑えて用いるメガネでした。
メガネを手でもって使用することは、やはり不便極まりなかったようで、この頃からメガネを最適に固定する技術の発明が盛んに行われました。
そして、1727年から1730年までの間に、ロンドンの眼鏡商エドワード・スカーレット(Edward Scarlett)が、スパニッシュイタリアン型と言われる、メガネを紐で耳にかけるタイプのつる付き眼鏡を最初に発明したとされています。
引用元(http://www.tokyomegane.co.jp/)
このタイプは、メガネを固定して使用するには画期的な発明でしたが、耳に負担が多くかかってしまい、頭痛になることがしばしばありました。
そして19世紀頃になると、やっとみなさんがよく知っているテンプル付きのメガネが発明されました。
引用元(http://www.tamamizu-ya.co.jp/)
耳への負担も少なくなるように様々な研究がなされ、今ではメガネを装着しているだけで頭痛になるなんてことは、ほとんど無いと思います。
現代の私たちが、メガネを掛けて読書をすることは普通であり、テンプルのないメガネなんて信じられませんが、昔は読書のためにメガネを使用する際には手で持って読んでいたことを考えるととても不便だったのだなぁと思いますね!
ましてや当時、読書をする人間は教養のある博識高い方だったことを考えると、まだまだ自分も勉強しないといけないなと思います。
メガネの部位一つにしてもいろんな工夫と歴史があります、今回はテンプルについて紹介しましたが、興味を持った方は色々と調べてみてはいかがでしょうか。